好きな映画の話だ
YO
これは信頼できる人間の書いた信頼できるリストだ。これに感化され、俺も自分の好きな映画について考えてみることにした。お前らも自分の好きな映画について考えてみろ。きっと楽しいぜ。
さて、実は俺は超メジャーな作品を相当数見ていない。スターウォーズ、マトリックス、ショーシャンクの空に、七人の侍…。でもそんなことはどうだっていいんだ。何を見たかが人を映画好き足らしめるんじゃなく、映画が好きであるという気持ちこそが人を映画好き足らしめる、そういう偉大な言葉がある。今俺が考えた偉大な言葉だ。
前置きが長くなったが、これから俺の好きな映画を20個挙げていく。
① マッドマックス 怒りのデスロード
最強の映画だ。カーチェイス、爆発、格闘、世界観、全てにおいてパーフェクトだ。世紀末にすべての人間が生きるために必死でもがいて、改造車に乗る。生きるためには改造車に乗ることが必要なんだ。見りゃわかる
②神の一手
最強の映画だ。韓国の闇囲碁界を舞台に、囲碁に命を懸けた男たちの戦いが始まる。囲碁に命を懸けるというのは文字通りで、囲碁をした後に本気で殺し合いをする。囲碁で相手の精神を折り、肉体も破壊する。Awesome. 盲目の棋士や技師のメカニックなど、登場するキャラクターの個性もクールだ
③ウォーリアー
タフなアクションシーンが満載の総合格闘技の映画だ。そして兄弟の映画であり、父子の映画であり、家族の映画だ。同じことを言っていないか?そう思ったなら見てみりゃいい。鼻をかむハンカチを忘れるなよ
④激戦ハートオブファイト
総合格闘技の映画だ。そしてこれは師弟の映画であり、家族の映画であり、チャレンジの物語だ。骨太なアクションシーン、そしてかなりハードなトレーニングシーンが最高だ。トレーニングシーンのある映画(例えばデッドロック3やイップマン)は基本的に良い映画だけど、トレーニングシーンのある映画を全部紹介しているとキリがないのでこの辺にしておくぜ
⑤ペイン&ゲイン
すまない、トレーニングシーンのある映画だ。筋トレをし過ぎて脳味噌まで筋肉になっちまった正真正銘のバカどもがテキトーすぎる犯罪でメイクマネーしようとする。こいつらは愛すべきバカじゃなく、関わっちゃいけないマジのバカだ。死ぬほど追い詰められた時、バカは全てを放棄してベンチプレスをする。
⑥ガチ☆ボーイ
佐藤隆太が学生プロレスに挑む映画だ。向井理やら宮川大輔なんかも出ているが、決してキャスト勝負のチャチな映画なんかじゃねえ。青春の香りは全て最後のファイトのために用意されてんだ。それはそれとして、ちょっとだらしないサイドの向井理の肉体が観れる稀有な映画でもある。
正直言ってアニメはディズニーとピクサーが最強だ。ジブリだのなんだのやってるが、ディズニーとピクサーが最強ということは事実だ。ライオンキング、アラジン、シュガーラッシュ、ズートピア…。しかしこの映画を見てみろ。特に結末は、ディズニーには絶対できない表現だろう。2もあるがあれはまあ普通だったな
アニメ映画が続くが、この映画は俺の趣味だからそんなに気にしないでくれ。これは俺のだいすきな「すばらしき父さん狐」というロアルド・ダール原作の児童文学を忠実に、そして気でも狂ったかってレベルのクレイアニメで映画化したものだ。俺は彼らの狂気に感動し、敬意を表してこのリストに追加した。
⑨ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
ハングオーバーってのは二日酔いって意味だ。お前も一度はあるだろ、飲みすぎて起きたらなんでこんな状況に?ってこと。こいつらはそれがひどすぎた、一人が行方不明になり、しらねえ赤ちゃんがいて、歯が抜けてて、虎が部屋にいる。たいしたもんだ。2と3はまあまあだ。
⑩悪魔を見た
キチガイレイプ魔とその被害者の婚約者が信じられないような血みどろの殺し合いをする。韓国の映画はこういう物理的にも精神的にも血みどろの映画(例えば、泣く男、チェイサー、サスペクトなんかがそうだな)が多く、そしてどれも傑作だ。その中でも特にこいつをチョイスしたのは、この映画には異常な数の殺人鬼が出てくるからだ。通りすがりの殺人鬼から殺人鬼サークルまで登場するので間違いなく傑作と言っていいだろう。
⑪シャークネード
大量のサメが竜巻で巻き上げられて「シャークネード」となり街を襲うっていう、バカみたいなストーリーから信じられないくらいアツい展開を見せる。お約束の展開を結構無視してくるのも笑えるな。2,3,4と続編がでて5も撮影中って噂だがそこからはもう宗教だからお前の自由にしろ
⑫RED LINE
たまに日本の映画はジブリと君の名は。しかないと思ってるあほがいるが、そういうあほはこの映画を見たら失神して死ぬ(別にジブリとか君の名は。がくだらない映画ってわけじゃない)。いくらなんでも過剰すぎる劇画、宇宙最速なんでもありのレースで優勝したいだけというシンプルかつ壮大なストーリー。最高のBGM。そしてキチガイみてえなクオリティの作画。世界水準のジャパニメーションってのはこういうことを言うんだと俺は思う
たまに日本の映画はジブリと君の名は。しかないと思ってるあほがいるが、そういうあほはこの映画を見たら失神して死ぬ(別にジブリとか君の名は。がくだらない映画ってわけじゃない)。戦争の映画をこんな風に描けるって誰が想像した?実に芸術的で、実に大衆的だ。少なくとも日本に生まれて日本に育ち日本で教育を受けたのなら、一度は見るべきだ。
⑭レジェンド狂気の美学
実在した双子のマフィアの映画だ。トム・ハーディが性格も雰囲気も異なる双子を一人二役で完璧に演じきったのはマジでクールだった。性格の真逆な双子、狂気を真に宿しているのはどっちだろうか。ゴッドファーザーみたいな重々しい感じではなく、むしろポップに見れるんじゃねえかな。登場人物が皆スマートでいい感じだ
⑮父を探して
ブラジルからスゲえアニメが出てきた。タイトル通り父を探しに行く主人公はこれまで知らなかった様々な世界の理に出会う。いわゆる社会批判的な面をあっと驚く手法で映画に織り込んだのは、実に映画的で見事としか言いようがない。
⑯草原の実験
できることなら一切の前知識なしで見て欲しい。映画におけるサウンドの重要性を改めて実感させられる もちろん演出は抜群だ
今からほんの少しだけ先の未来、ロボットボクシングが世界的熱狂を巻き起こしてる。そんな中で、いまいちサエねえオヤジとガキンチョが戦う。これだけで傑作ってわかるよな。ロボット、オッサン、ガキ。傑作に必要なものはそろってるぜ
⑱サマータイムマシーン・ブルース
暇を持て余した大学生の夏休みにタイムマシーンが登場したら。ごちゃごちゃになりがちな時間移動系の映画をこんなにスッキリまとめ上げたのは偉業だ。爽やかな雰囲気ととっつきやすい雰囲気は、邦画のことを馬鹿にしているあほどもへの良いカウンターパンチにもなる
⑲XXX 再起動
世界でもトップクラスのバカな映画だといえるだろう。開始5分でネイマールが出てきて、死ぬ。この一点で既に傑作だ。マッチョな男、セクシーな女、陽気な音楽、エクストリームスポーツ、アクション。それ以外の要素をすべて排除した奇跡のような映画だ。一応シリーズ三作目で前作を見てるとわかるネタがあるみたいだが(俺も前作は見ていない)その辺も作中で丁寧に教えてくれるので安心できる
俺はこの作品についてどう表現したらいいのかわからない。俺にわかるのはクリストファーノーランが天才ってことと、ジョーカーを完璧に演じきったヒースレジャーに敬意を払うことだけだ
こうして20作品を挙げたが、紹介の順番は別に俺の好きな順番ってわけじゃない。それに最近の映画シーンを語る上では外せないマーベルシリーズや『ザ・レイド』が切り開いた格闘映画の新たな境地、俺のだいすきな料理映画、『少林サッカー』と『カンフーダンク』の話、『フォーンブース』をはじめとするソリッドシチュエーション、『息もできない』や『アジョシ』『オールドボーイ』『マイウェイ』など紹介しきれなかった韓国映画、観客にババアの小便を見ることを強要する『デンデラ』、真面目なサメ映画『ロストバケーション』、『マシニスト』の狂った世界、マイケルベイの『トランスフォーマー』シリーズと『13時間』との落差の話、『96時間』の続編をなんで作っちまったのか、『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ファイトクラブ』、『マグニフィセントセブン』、どうしても『47RONIN』を嫌いになりきれない…。といったように紹介できなかったものが多すぎる。全部今回みたいに紹介していくときりがないし、初めに言ったようにタイトルだけを延々と100個くらい羅列しただけのリストを今度作るよ、今日はとりあえずここまでだ