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布団の中でだけ育つ植物

妖精に乳首はねえ

愛した横顔

彼と連れ立って歩く彼女は美しかった。

青い瞳、赤い唇。

 

世界が灰色に見える。

灰の瞳、灰の唇。

彼女と付き合い始めたとき、世界は薔薇色だった。

彼との思い出。慰め。浮気への怒り。慰め。

そうしてとうとう彼女をものにした。はずだったのに何故。

 

彼は結局浮気相手とも別れた。先週のこと。

興味のないふりをしているが私には彼女の心がはっきりとわかる。

思い出した。

私が愛したのは、彼といる時の彼女の横顔だった。

 

今 私は彼女を愛している。

青い瞳、赤い唇。