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布団の中でだけ育つ植物

妖精に乳首はねえ

おかしな思考の、

夢というのは気が狂っているものなので、夢を見る人間もまた気が狂っている。夢の一番厭なのは急な場面転換と不可思議な舞台装置に簡単に自分がついていけてしまうことで、何一つ理解できないはずの事象はすべて夢という枠組みの中でのみ働くわけのわからぬ論理に導かれてするりと狂った脳に入り込んできて、学校の廊下を遊泳する鮫やいつまでも落ちていく段ボール、リンゴ星人、初期のこち亀の絵柄で描かれた世界、具体的な存在から朗らかさといった概念的な存在まですべてが箇条書きで存在する白い土地を、なるほどもっともなことであると狂人と惰眠を貪る動物に教える。嗚呼、貘よ。恐ろしい生き物よ。夢を見る人間は気が狂っているけど、起きたとき夢の内容を忘れている人間は幸せなことで、そういう人間は正気を取り戻せたので良かった。夢を見ている人間は頭がおかしいが夢を見た人間は真っ当だ。夢を見たことのない人間も気が触れている。人間は時制と否定に縛られて生きている。それと夢。夢で生活すればあらゆる幸せを犠牲にしてあらゆる幸せを獲得できるけど、そういう生き方は本当に嫌いなので、それとおなかがすくと本当に人間はつまらないことしか考えられないなあと思ったので、近所の中華料理屋に行ってテレビにニュースを押し付けられながら五目焼きそばを食べました。人間は夢に縛られますか。