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布団の中でだけ育つ植物

妖精に乳首はねえ

暇が書いた遊びと、暇を潰す遊びと、暇を書く遊び

首のないシマリスがひょこひょこと歩いてくるとして、私にはそれが首のないシマリスだとわかるので、首の有無は生き物の定義に関わらないんだねと思い、首の有無は修飾語にすぎません。どこまで欠けると私たちは他の生き物になってしまうのでしょうね。どこ…

桜のこと

若い緑の芽が萌え、濃い桃色の粒たちがなり、他の奴らがとうに散ったころにおっとりとその薄桜を咲かせ、そんな中途半端な葉桜はとてもきれいで、どうして葉より花が先に開くのかしらと思いながら橋の上から見ていた水面に映る桜もあっという間に散り、いつ…

氷柱のように美しいものに憧れて

言葉は、少なくとも日本語は、豊かにその全てを述べるよりも、際限なく只管に鋭く細くなるように削っていく方が美しく、不要を排除し必要までも削減し続ける先に残った結晶こそが美しく、そうして言葉を並べたものの中から文章が生まれるということです。不…

おかしな思考の、

夢というのは気が狂っているものなので、夢を見る人間もまた気が狂っている。夢の一番厭なのは急な場面転換と不可思議な舞台装置に簡単に自分がついていけてしまうことで、何一つ理解できないはずの事象はすべて夢という枠組みの中でのみ働くわけのわからぬ…

住んでいる街の話

紅葉は曇り空に映えると思う。空が低くなるような、大きな綿埃を背景にした紅い星形の葉は何にもまして美しいと思っていた。しかし本当は紅葉は夜の池に最もよく映える。煌々と明るい月に照らされて池の面に映る葉と幹は、平らであるはずの水面を、地球の奥…